皆さんは勉強をする時にルールを決めていますか?
- 1日〇〇時間勉強しよう
- 〇〇ページは教科書を読もう
などと独自のマイルールを作っている方もいらっしゃると思います。
独学の場合は、だらけないように時間設定をしている方も多いと思います。
実は勉強をするにあたっては、量を重視した方が良い場合と質を重視した方が良い場合があります。
今回は、特に独学の場合、どのような基準で量と質を分けるべきか解説していきたいと思います。

早稲田大卒⇨1部上場企業の営業マン。週3日(水・土・日)更新のブログでは、資格試験の勉強で得た、社会生活で役立つ知識(法律や税金・資産運用など)や勉強法を発信しています。
【取得済み資格】
・行政書士
・ビジネス実務法務検定2級
・FP技能士2級
・AFP(ファイナンシャルプランナー)
・ITパスポート】
【勉強中の資格2020】
・宅地建物取引士
・簿記2級
量を重視すべき場合=時間で区切る
まずは量を重視すべき場合についてですが、ズバリ「問題演習」です。
資格試験や大学受験など、決められた範囲から問題が出題されるような場合に有効です。
過去問しかり、予想問題しかり、とにかく問題を解くという行為は量が勝負になります。
出題範囲が決まっているために、似たような問題が出題されることも珍しくないからです。
通信教育や予備校に通学すれば、講師がきちんとポイントを指摘してくれますが、独学の場合はそうもいきません。
とにかく問題数をこなすことによって出題傾向を掴みながら解答を暗記していくしかないのです。
ここでのポイントは、時間で区切ることです。
とにかく量をこなそうと1日中問題を時まくるというのはオススメしません。
どこかのタイミングで、テキストを見ながら知識の修正が必要ですし、難問と何分も睨めっこしていては効率が悪いからです。
「100問解けるまでやる」ではなく、「1時間で解けるだけ解く」が正解です。
問題演習を始めてみると、誤答の選択肢を含めて詳細に解説を読みこみたくなるかも知れません。
ただ、それはグッと堪えて我慢してください。
最悪の場合、試験当日までに問題集が終わらないかも知れないからです。
問題集を終えずに試験を迎えると精神的によろしくありません。
- まだ解いてない問題から出題されたらどうしよう
- 問題集さえ終わらせることができなかった
- どんな問題が出るんだろう
このような不安が試験中につきまとい、本領発揮ができないからです。
最初から完璧に勉強しようとして、試験日までに問題集が終わらなかったのが大学受験時の私です。笑
案の定、その大学は不合格となりました。
大事なのは1回目で完璧に暗記することではなく、回数を重ねて記憶を定着させていくことです。
私が行政書士を受験した際には、問題集+過去問を5回以上は勉強したと思います。
行政書士の場合は、テキストのページが700-800ページもあり、初めから全て読み込んでいくのは効率が悪すぎます。
私のおすすめは、
「テキストはある程度流し読みをして、とにかく問題を解く。そして、正解の選択肢だけを暗記する。」
まずはこれでいいと思います。
とにかく問題演習の量を増やしてください。
質を重視すべき場合=内容で区切る
続いて、質を重視すべき場合ですが、スバリ「知識のブラッシュアップ」です。
量勝負の問題演習で得た荒削りな知識を、より確実なものにしていくには「質」を高めるしかありません。
やり方は簡単で、誤答した原因を徹底的に潰します。
例えば、このような正誤判定問題があったとします。
1582年、織田信長は長篠の戦いによって武田信玄に勝利を収めた。
正解は「×」ですが、誤答した場合には原因を徹底的に調べます。
- 問題文の中で知らない単語はなかったか
- それぞれの単語について簡単な説明ができるか
これをやるだけで知識は圧倒的に深まります。
複数回に間違えるような問題は、自分の苦手分野なので、このようにポイントをまとめたりします。
正しい解答はもちろん、自分が知らなかったり勘違いしていた情報を追記するのがオススメです。
テキストを片っ端から暗記していくのと、誤答した問題を自分で調べながら暗記していくのでは雲泥の差があります。
質を重視していますので、気になる箇所は徹底的に調べましょう。
時間がかかって当然なので、気が済むまで調べるのがコツです。
「30分で調べられるだけ調べよう」ではなく、「調べたいことがなくなるまで調べよう」が正解です。
実際に間違えた問題ですから、記憶が定着しやすいのはもちろん、出題傾向もわかってきますので「こういう箇所も狙われるかも知れない」と考えを巡らせることができます。
闇雲に調べるよりもずっと効率がいいはずです。
これを繰り返すことで、知識は自然と溜まっていくのです。
重要なのは両者のバランス
勉強においては、量と質のバランスが大変重要です。
量ばかりを重視して、問題演習ばかりしていては、フワフワした知識を固めることができません。
一方、質ばかりを重視して、ひたすら気になるところを調べまくっても、それは試験にでないかも知れません。
どちらかに偏った勉強方法は意外と効率が悪くなりがちということです。
では、どうすればいいのか。
答えは両者をバランスよく取り入れることです。
私の場合、概ね以下の手順で勉強をしています。
- 出題範囲をテキストで一通り学習する
- 問題集を解く
- 正解の選択肢のみを確認(暗記)する
- テキストで出題範囲を復習する
- 問題集を解く(2回目)
- 誤答の選択肢を含めて確認する(暗記)する
- テキストで出題範囲を復習する(2回目)
- 以後この繰り返し
とにかく、問題演習とテキストでの復習を繰り返すのが私のスタイルです。
最初は問題を解いてもほとんど正解できないので、ノートは真っ赤っかになります。笑
間違えすぎてやる気を失いそうになりますが、間違えたらラッキーと思うようにしています。
間違えている=自分がわかっていない箇所が判明するということですので、こんなにラッキーなことはありません。
闇雲にやるよりも、ピンポイントで狙っていく方が効率もいいですし、ゴールへ近づいている実感を得やすいです。
また、細かい知識については後から詰め込めば大丈夫です。
これから野球のルールを覚える段階なのに、フィルダースチョイスとかスクイズとかを覚えるのは無謀なのと同じです。
- ストライクが3つで1アウト
- 3アウトで攻守交代
- ボールが4つで1塁へ出塁できる
まずはこの程度の知識を積み重ねてから細かいところにいきましょう。
木を見る前に森を確認することが大変重要です!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、勉強で重視すべきは「量」なのか「質」なのかというテーマを取り上げました。
結論は、両者のバランスが大切ということです。
量重視の問題演習と質重視の知識のブラッシュアップを組み合わせるのが、個人的には最強だと思っています。
資格試験や受験勉強で使える方法だと思いますので、特に独学の方は試してみてください。
私も引き続き勉強を頑張っていきたいと思います。
では、また!