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〜独学で行政書士〜 第10回 審査請求①

資格取得サラリーマン

今回は審査請求について取り上げます。

審査請求は行政不服審査法の中でもうウェイトの大きい分野になります。

得点源にできれば試験でも心強いこと間違いなしです!

行政事件訴訟法との比較が必要な場合もありますので、審査請求の流れや必要な要件、決着の付け方について解説していきます。

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20200404185151
資格取得サラリーマン

早稲田大卒⇨東証1部上場企業の社畜営業マン。会社の看板なしでも活躍できるスキルを得るため、資格取得を通じて効率的な勉強法を模索中。座右の銘は「自反而縮雖千萬人吾往矣」取得済資格 【行政書士、ビジ法2級、FP2級、AFP、ITパス】

 

 

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審査請求の大まかな流れ

審査請求は誰でもできる訳ではありません。

審査請求の要件を満たしていない場合には、審理すらしてもらえないのです。

審査請求がされた場合、行政庁は審査請求の要件を満たしているかどうか審査します。

要件を満たしていない場合には、審査請求が却下され、 要件を満たしている場合には、審理手続へ移行し、最終的に判断の結果を裁決という形で示します。

審査請求の要件

審査請求の要件は5つあります。

  • 処分又は不作為が存在すること
  • 正当な当事者からなされること
  • 権限を有する行政庁に対してなすこと
  • 審査請求期間内にすること
  • 形式と手続を遵守すること

この要件を全て満たした場合に限って、審査請求が認められています。

中でも注意すべき項目を2つピックアップします。

正当な当事者からなされること

審査請求をするには、正当な当事者である必要があります。

正当な当事者とは、法律上の利益を有する者のことです。

もう少し詳しく説明すると、自己の利益もしくは法律上保護された利益を侵害され、または必然的に新開される恐れのある者を指します。

これを不服申立適格といいますが、不服申立適格が認められずに却下となった有名な判例をご紹介します。

重要判例:主婦連ジュース事件
公正取引委員会が飲料等の表示に関する公正競争規約を認定したところ、主婦連合会が適切な表示ではないとして不服申立てをしたが却下となった。主婦連合会は却下について取消訴訟を提起したが、不服申立適格が認められずに却下となる。

審査請求期間内にすること

審査請求ができる期間が定められており、これを経過した場合には審査請求ができなくなります。

審査請求期間には、主観的審査請求期間客観的審査請求期間の2種類があります。

主観的審査請求期間

原則、処分をあったことを知った日の翌日から起算して3ヶ月以内となりますが、 以下の場合には例外が認められています。

  • 正当な理由がある時
  • 再調査の請求をした時

②の場合には、再調査の決定があったことを知った日の翌日から1ヶ月以内という制限があります。

客観的審査請求期間

原則、処分があった日の翌日から起算して1年以内となりますが、 以下の場合には例外が認められています。

  • 正当な理由がある時
  • 再調査の請求をした時

②の場合には、再調査の決定があったことを知った日の翌日から1年以内という制限があります。

審査請求の審理手続

審査請求はおおよそ以下の手順で勧められます。

  1. 審査請求書の提出(請求人)
  2. 審査請求書の送付(審理員)
  3. 弁明書の提出(処分庁等)
  4. 弁明書の送付(審理員)
  5. 反論書の提出(請求人)
  6. 反論書の送付(審理員)

審査請求の審理は原則書面で行われます。

また、訴訟手続よりも迅速かつ簡便に済ませる事を目標としていますので、 審理員が職権によって、物件の提出や参考人の陳述などを要求することができます。

これを職権探知主義といいます。

審理手続が終了した場合、審理員は審理意見書を作成し審査庁へ提出しなければなりません。

なお、審理手続が終了するのは、裁決が下された場合審査請求人が請求を取消した場合です。

裁決が下されるまでは、書面によって審査請求を取り下げることができます。

裁決については次回詳しく解説します。

まとめ

今回は行政不服審査法における審査請求について大まかに解説しました。

覚えることが多く面倒そうですが、自分が審査請求をしてみたと仮定して読み進めていくと意外とすんなり入ってきます。

時間に余裕のある方は、処分庁や審理員になったつもりで読み直してみてください。

次回は、審査請求の裁決や執行停止などについて解説したいと思います。

では、また!

 

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