今回は債権についてまとめていきたいと思います。
ポートフォリオを考える上で選択肢のひとつとなり得るのが債権です。
債権は償還時まで保有すれば確定利回りを確保できますので、比較的安全と言われています。
ただし、途中売却の場合は譲渡益を得る可能性もある一方で、元本割れの可能性もあるリスクのあることは理解しておく必要があります。
債権の基本から購入方法まで解説していきます!

早稲田大卒⇨東証1部上場企業の社畜営業マン。
会社の看板なしでも活躍できるスキルを得るため、資格取得を通じて効率的な勉強法を模索中。
座右の銘は「自反而縮雖千萬人吾往矣」
取得済資格 【行政書士、ビジ法2級、FP2級、AFP、ITパス】
債権とは?
債権とは、国や地方公共団体、民間企業などが発行する借用証書のようなものです。
債権を発行する代わりに、投資家から資金を借入れる仕組みです。
通常の借入とは異なり、償還期限前でも時価で売買することができます。
債権には以下のようにいくつか種類があります。
最もメジャーなのは国債です。
日本はもちろん外国債も購入することができます。
日本の個人向け国債は、毎月発行されていますので購入がしやすく、
元本割れもないため、比較的安全な金融商品と言われています。
後ほど実際の購入手順もご紹介します。
債権のリスク
債権は比較的安全な金融商品ですが、リスクがないわけではありません。
主なリスクとしては以下のものが考えられます。
- 金利変動リスク
- デフォルトリスク
流動性や為替変動・カントリーリスクなど、これ以外にもリスクはたくさんありますが、
今回はこの2つに絞って解説したいと思います。
金利変動リスク
債権には、金利変動リスクがあります。
市場金利の変化に応じて債券価格が変動してしまうリスクを指します。
具体例を見てみましょう。
表面利回り2%の債権を100円で発行した場合、市場金利が3%に上昇すると債権価格が下落します。
市場金利の方が債権よりも利回りが良いため、債権を売却したい投資家が増えるためです。
一方で、市場金利が1%に下落すると、債権を購入したい投資家が増えるため、債権価格は上昇します。
デフォルトリスク
デフォルトリスクとは信用リスクとも言い、
元本や利息の支払いが不能になることを指します。
債権の発行元が破綻した場合には、債権はただの紙切れとなります。
株式投資で投資先が倒産した場合と同様ですね。
ただ、個人投資家がデフォルトリスクを分析することは至難の技です。
そこで利用したいのが、格付機関による評価です。
主な格付機関は以下の通りです。
- 格付投資情報センター
- ムーディーズ・ジャパン
- スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)
S&P社が公表する格付けの定義は以下の通りです。
一般的に、BBB以上の格付けを「投資適格」、BB以下を「投資不適格」と判断します。
安定的な債権は利回りが低く、リスクの高い債権は利回りも高い傾向にあります。
基本的には、ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンです。
参考までに、S&Pが2020年3月31日に公表した格付けを見てみましょう。
最高ランクのAAAを獲得しているのは、10ヵ国でした。
債務履行能力が極めて高いと判断されており、デフォルトリスクは限りなく低いと考えることができます。
では、日本を含む主要国の格付けも見てみましょう。
AAからCCCまでの格付けには、プラス記号またはマイナス記号が付されることがあり、
各格付けカテゴリーの中での相対的な強さを表しています。
繰り返しになりますが、一般的にはBBB以上は投資適格と判断されます。
ただ、この格付けだけで投資先を判断するのはNGです。
世界情勢は刻一刻と変化しますので、様々な観点から考慮した上で判断しましょう。
購入方法は?
実際の購入方法ですが、証券口座を開設すれば後は簡単です。
手続き的には口座開設が一番面倒かも知れません。
私はSBI証券を愛用していますので、SBI証券
の画面で説明していきます。
個人向け国債10年変動を購入してみましょう!
ログイン後のTOP画面の上部から債権を選択します。
画面左上の「円貨建債権」もしくは「円貨建債権(新発債)一覧」をクリックします。
個人向け国債をクリックします。
お好みの国債をチョイスします。
今回は変動10年タイプを購入しましょう!
「お申し込みはこちら」をクリックします。
買付金額を入力します。
1万円から購入可能ですので、株式投資より少額からスタートできます。
取引パスワードを入力すれば99%完了です。
今回の注文内容を最終確認します。
問題がなければ「注文発注」をクリックして完了です!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
債権は比較的安全に資産を運用することができます。
おすすめは個人向け国債です。
日本が破綻しない限りは元本割れはありませんし、
銀行預金よりも良い利回りで運用できる可能性が高いからです。
発注までの手順も至ってシンプルですので、迷うこともないかと思います。
いきなり株式投資は不安だという方は、まずは債権から始めてみるのも良いかも知れません。
では、また!