皆さんは株式投資と聞いてどのようなイメージを持ちますか?
- 株式投資を始めてみたいけどなんか怖い
- 失敗すると破産するんでしょ?
- 儲かるなんて甘い話あるわけない
など様々なイメージがあると思います。
今回はこのようなイメージを払拭できるよう、株式投資とは何か丁寧に解説していきたいと思います。

早稲田大卒⇨東証1部上場企業の社畜営業マン。会社の看板なしでも活躍できるスキルを得るため、資格取得を通じて効率的な勉強法を模索中。座右の銘は「自反而縮雖千萬人吾往矣」取得済資格 【行政書士、ビジ法2級、FP2級、AFP、ITパス】
株式投資とは?
株式投資とは、簡単にいうと、会社のオーナーになることです。
会社を運営するにはたくさんのお金が必要です。
例えば、自動車を作ろうと思ったら、工場を建てて、人を雇って、材料を購入して...etcといった具合です。
資金調達の方法として一般的なのは銀行からの借入ですが、いずれ利息をつけて返済しなければなりません。
一方、株式発行による資金調達は返済義務がないことが特徴です。
株式会社への出資の見返りとして、投資家に株式を発行するのです。
株式会社は返済義務がない代わりに、事業で利益を得た場合には投資家へ利益の一部を還元します。
事業が順調に拡大していくと、株式を購入したいという投資家が増えていきます。
株式の発行数が変わらなければ、株式を購入したいという人だけが増えていることになりますので、株式の価値はどんどん上昇していきます。
100円で買った株式を200円で売却できれば、投資家には利益が出ますよね。
株式会社と投資家の関係をまとめるとこんな感じでしょうか。
また、会社の価値を測る指標としては「時価総額」があります。
計算式は簡単で、株価×発行株式数です。
極論ですが、発行されている株式を全て買い占めてしまえば、会社はあなたのものになります。
約20兆円(時価総額相当)のお金があれば1人でトヨタを買収できるということです。
ただ、実際のところは、膨大な数の株式を膨大な数の投資家が少しずつ保有しています。
「トヨタのオーナーは豊田社長じゃないの?」
と思うかも知れませんが、豊田社長もオーナーですし、あたなもオーナーです。
トヨタ自動車の株式を保有している人は、みんなオーナーの1人ということです。
株式はどこで買える?
株式会社であれば誰でも株式を購入できるという訳ではありません。
株式は公開されて初めて、証券取引所にて売買が可能となります。
株式が公開されることを上場といい、上場する市場を株式市場と言います。
日本国内の代表的な証券取引所は以下の通りです。
証券取引所への上場には、上場する市場に応じて条件があります。
大企業が集まるのは、東京証券取引所の一部市場で、俗に東証一部と称されます。
トヨタ、ドコモ、ソニー、ソフトバンクなど名だたる大企業の株式が取引されています。
ただ、大企業が全て上場している訳ではなく、あくまで株式公開をしている大企業が上場しているのです。
例えば、サントリー、YKK、竹中工務店のような大企業は上場しておりませんので、株式を購入することはできません。
どのように購入するのか
株式を購入するには証券会社の口座を開設する必要があります。
株の売買だけを目的とするのであれば、どこの証券会社でもOKです。
とにかく証券口座だけあれば取引は可能です。
口座開設ができたら、銀行口座から取引に使うお金を振り込めば準備完了です。
- 購入したい銘柄を検索
- 購入株数(100株単位が多い)を入力
- 購入希望金額を入力(成行でも可:お任せみたいな感じ)
- 発注
ざっくりですが、上記のような手順でOKです。
ネットショッピングができれば株式売買も余裕です。
実際の画面展開や細かい注文方法などは別の記事で解説したいと思います。
また、
株式投資で破産するのが怖い!
という方もいらっしゃるかと思いますが、
以下2点を守れば破産するリスクはゼロにすることができます。
- 信用取引に手を出さない
- 生活資金で投資をしない
例えば、トヨタの株を100万円買った場合、トヨタが倒産しても損失は100万円というのが通常です。
どんなに巨額の赤字を出して倒産しても、投資家は出資金額以上の損失を負うことはありません。
したがって、生活資金以外の余剰資金で投資をしている分には、最悪のケースでも投資金額がゼロになるだけです。
一方、破産する可能性があるのは、信用取引に手を出した場合です。
信用取引とは、自分の資金以上の株式を取引できる仕組みです。
信用取引の場合、100万円しかお金がなくても300万円分の株を購入できます。
通常の取引と比べて、利益が3倍出やすいですが、損失も3倍ということになります。
これは上級者向けの取引手法ですので、初心者は無視してOKです。
まずは、生活資金以外の余剰資金を使って、通常取引をしてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
株式投資は、預貯金や債権投資と比較しても利益を出しやすい投資であることは間違いありません。
ただ、投資先の企業が倒産してしまうと、出資金がゼロになってしまうリスクもあります。
リスクが高い分、リターンも大きいという訳ですね。
信用取引に手を出さなければ、破産のリスクは限りなくゼロに近づけることができます。
まずは余剰資金を活用して、株式投資の第一歩を踏み出してみましょう。
次回以降は、取引に必要な知識を解説していきます!
では、また!