株式投資は、きちんと勉強すれば怖いものではないということを前回解説しました。
信用取引には手を出さず、余剰資金で取引すればいい事はわかったけど実際どうやって取引するの?
といった疑問は残っているかと思いますので、今回は注文方法や手数料、税金などを中心に取り上げます。
いきなり取引を始めるのが不安だという方にオススメの証券会社も紹介しますので、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

早稲田大卒⇨東証1部上場企業の社畜営業マン。会社の看板なしでも活躍できるスキルを得るため、資格取得を通じて効率的な勉強法を模索中。取得済資格 【行政書士、ビジ法2級、FP2級、AFP、ITパス】
まずはこれだけ!「成行」と「指値」
株式投資の第一歩は、注文を出すことです。
注文方法には「成行注文」と「指値注文」があります。
その他にもOCO,IFD,IFDOCOなど便利な注文方法もありますが、今は無視してOKです。
成行注文
成行注文とは、購入銘柄と株式数だけを指定して注文する方法です。
例えば、A社の株を100株成行で買い注文と言った具合です。
価格の指示をしていませんので、
とにかくいくらでもいいから、A社の株を100株買いたい
と言った意味合いになります。
「今すぐに購入したい!」もしくは「今すぐ売りたい!」と言った場合に使う手法です。
注文が成立しやすいメリットがありますが、意図しない価格で注文が成立してしまうこともありますので、注意が必要です。
指値注文
指値注文とは、購入銘柄と株式数に加えて、値段まで指定して注文する方法です。
A社の株を100株指値(6,500円)で買い注文と言った具合です。
購入価格を指定できますので、意図しない価格で約定してしまうリスクを防ぐことができます。
一方、株価が6,500円以下になるまでは注文が成立しませんので、急いで注文を成立させたい場合には不利になります。
株式取引の原則
成行注文はスピード重視、指値注文は価格重視といった違いがありますが、同じ条件で注文が重なった場合はどうなるのでしょう。
例えば、現在株価6,500円のA社株に、成行買い注文と指値(6,500円)買い注文が同時に入ったような場合です。
この場合、成行注文優先の原則が適用され、指値注文よりも成行注文が優先されることになります。
では、指値注文が重なった場合はどうなるのでしょう。
指値(6,500円)買い注文と指値(6,400円)買い注文が入ったような場合です。
この場合、買い注文ではより高い価格での注文を優先し、売り注文ではより安い価格での注文を優先します。
上記の例では指値(6,500円)買い注文が優先されます。
最後に、同じ価格での指値注文が重なった場合はどうでしょう。
指値(6,500円)買い注文が2つ以上入ったような場合です。
このケースでは、注文時間が早い方が優先されます。
まとめるとこのようになります。
- 成行注文が最優先
- 指値注文はより高い買い注文とより安い売り注文が優先
- 同じ価格の指値注文は注文時間の早い方が優先
株式投資にかかる諸費用
取引に関する手数料
株式投資には、手数料がかかります。
お店で買い物をするのとは違い、証券会社を通じて株式市場から株式を購入しますので、証券会社への手数料を支払わなければなりません。
この手数料は、株式の購入金額や証券会社ごとに異なりますので、確認が必要です。
例えば、5万円の株式を購入した場合には、税別50円〜100円の手数料がかかってきます。
この手数料は毎回発生しますので、なるべく少なくすることが理想です。
利益が100円でても手数料で100円取られてしまったら意味がありませんよね。
そこで、数ある証券会社の中からオススメしたいのが松井証券 です。
1日の取引金額が50万円以下であれば手数料が一切かかりません。
実際のところ、成行は怖いから指値でなるべく安く買い注文を出そう!という場合には、なかなか注文が成立しないケースが多いです。
初心者のうちは成行や指値を組み合わせて1日に何度も取引をする事は少ないと思いますので、1日50万円まで手数料無料というのは大変魅力的です。
ただし、50万円を超える株式を購入したい場合には手数料が高額となりますので注意が必要です。(トヨタ自動車やオリエンタルランドなど)
50万円以上100万円以下の株式購入にオススメなのが、DMM.com証券 とライブスター証券
です。
この2社は100万円までの株式購入手数料が340円と安いです。
松井証券 の場合は1000円かかります。
まとめると、
取引に関する税金
100円で100株買ったA社の株価が200円になったとしましょう。
100円×100株=10,000円で買ったものが、200円×100株=20,000になった訳ですから、売却すれば10,000円の利益が出ます。
ただ、実際にはこの10,000円の利益から約20%が税金として差し引かれますので、8,000円が手元に残ることになります。
これらの税金を計算して確定申告するのは面倒なので、証券会社に計算を任せることをオススメします。
口座開設の際に、口座種別を選択する必要がありますが、「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しておけばOKです。
税金の計算も確定申告も必要ありません。
少額から株式投資をしたい
株式投資には、ある程度のまとまったお金が必要になります。
なぜなら「取引単位(単元株)は100株ごと」と決められているからです。
例えば、トヨタ自動車を見てみましょう。
5月22日の終値は6289円でしたが、取引単位が100株ごとですので、購入するには約63万円が必要ということになります。
任天堂の同日終値は44,880円ですので、購入するには約450万円必要ということです。
あくまで個人的な感覚ですが、有望な銘柄を買うには10〜20万円は用意しておきたい印象です。
これを聞くと、そんなお金はないから株式投資は諦めようかと思いがちですが、待ってください。
1株から購入できる証券会社があります。
それがSBIネオモバイル証券 です。
1株から購入ができますので、少額からでも始めることができます。
トヨタなら6,000円、任天堂でも45,000円から取引が可能です。
日産は373円、みずほGは121円です。
株式投資へのハードルがグッと下がったのではないでしょうか。
株式投資はデモツールを使って練習することもできますが、あくまで仮想のお金で取引をしているにすぎません。
儲かっても損をしても自分のお財布はノーダメージですので、真剣に取り組むことは難しいと思います。
SBIネオモバイル証券 なら1株から取引ができますので、どんどん実践で経験を積んでいくことを強くオススメします。
1株から取引できるのはいいけどやっぱり損するのは嫌だ
という方のためにもう一つ朗報があります。
SBIネオモバイル証券 はTポイントを使って投資をすることができるのです。
用途が決まっていないTポイントをお持ちの方は是非チャレンジしてみてください。
気になる手数料ですが、月額200円を支払えば50万円まで取引し放題です。
手数料は取引があってもなくても必ず発生します。
取引してないのに手数料をとるなんてひどい!
と思われるかもしれませんが、毎月200ポイント分のTポイントが付与されますのでご安心ください。
投資初心者は少額からでOKなので、まずは実践への一歩を踏み出してみましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は株式投資における注文方法や費用について解説しました。
手数料の低い証券会社で経験を積むもよし、欲しい銘柄を思い切って購入してもよし、まずは少額投資をするもよしです。
株式投資は経験値がものをいいます。
どれだけ勉強をしてもわからない事は必ず出てきますので、実践経験を積みながら都度勉強していくスタイルをオススメします。
次回は、株式投資で重要な指標を取り上げたいと思います。
では、また!