大学受験を決めた時、塾に通うか、独学で戦い抜くか迷ったことはありませんか?
「周りの友人はみんな塾に通っているから、自分も通おう。」
もちろんこれもOKだと思います。
一緒に戦う仲間がいることは、長い受験勉強を乗り越えるには支えなります。
ただ、今回は独学で勉強をしようと決意したみなさんを励まそうと思います。
安心してください。独学でも難関大学に合格できます。
大学受験は独学で突破できるのか?
繰り返しになりますが、独学でも合格可能です。
ただし、「絶対に合格してやる」という強い意志と継続する力が必要になります。
私は、独学で早稲田大学(文系)に現役合格していますが、もともと頭が良かったわけではなく、超進学校に通っていた訳でもありません。
では、どのようにして合格を手にしたのか。答えは至ってシンプルです。
学校で支給された教科書と過去問をひたすらループするだけ。
今回は私の一番得意だった日本史編ということで、勉強方法やおすすめ参考書をご紹介したいと思います。
大学受験の日本史のレベルってどのくらい?
一口に大学受験といっても難易度がありますよね。
みなさんが必ず受験するであろうセンター試験。(廃止になりますが。。。)
このレベルであれば教科書だけで十分に対応可能です。
問題は難関大学を目指している場合。
もはや、「意地悪!性格わる!細かすぎ!」としか言いようがない難問を解かねばなりません。
ざっくりしすぎてわからないかも知れませんので具体例をお示しするとこんな感じです。
[センター試験レベル]
Q:織田信長が城下町を発展させるために、座や市場税を廃止した商業政策を何というか?
A:楽市楽座
[難関大学レベル]
Q:江戸後期の歴史家であり、主著「日本外史」にて織田信長を評価した人物はだれか。
A:頼山陽
これでもだいぶ優しい問題ですが、レベル差のイメージはつきましたでしょうか。
このレベルに対応していこうと思ったら、塾に通うのは賢明な選択だと思います。
ただ、私は一人で引きこもって勉強す流のが好きだったので、独学を選択しました。
いつから勉強をスタートすればいいの?
当たり前ですが、早ければ早い方が良いです。笑
私の場合は、高校3年生の5月頃から過去問演習を開始しました。
通っている学校によって、高校2年生で全てのカリキュラムを終える場合もあれば、高校3年生の秋までカリキュラムが組まれている場合もあると思います。
繰り返しになりますが、準備は早ければ早いほどよいので、ある程度履修が進んだ段階で過去問演習に入りましょう。
過去問演習の目的は、志望校とのギャップを知ることです。
どのレベルの知識が要求されるのかを体感することで、教科書の通読ひとつをとっても意識が変わると思います。
本記事の執筆は2019年10月ですので、今年受験の方でまだ過去問見たことないよ!という方は大急ぎで購入しましょう。
敵(志望校)を分析することも立派な勉強です。
勉強方法は?
日本史は暗記が全てなので苦手な方も多いかと思いますが、発想を転換してください。
覚えよう、覚えようと強く意識をするとかえって覚えが悪かったりします。
暗記系科目の勉強のコツは、「忘れてもいいや」と気楽に捉えることです。
完璧に暗記をしながら教科書を通読するより、覚える気なしで10回流し読みした方が絶対に効果が高いです。
私は以下のようなパターンで無限ループしていました。
- 教科書流し読み
- 問題演習(解説を熟読)
- 間違えた箇所を教科書で確認
- 初めましての単語を単語帳で確認
- 教科書流し読み
暗記系の科目は、質より量です。
とにかく何回も何回もループしまくることが大切です。
使用していたテキストはこれ!
独学のデメリットは、孤独な戦いを強いられ不安になることです。
・どのテキストを使えばいいのか。
・他の受験生はもっと難しい問題を解いているのではないか。
考え出したらキリがないでしょう。
当時の私もそうでした。独学で大学受験なんて少数派でしたので。
そんな不安いっぱいの私が愛用していたテキストたちをご紹介します。
日本史B用語集 改訂新版/山川出版社(千代田区)/全国歴史教育研究協議会 |
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ここに載っていない単語は、覚えなくていいです。笑
万が一出題されてもほとんどの受験生が初めましての単語だと思いますで。
とにかくわからない用語が出てきたときは、調べまくりましょう。
私の場合は、センターレベルと難関私大レベルに色分けしてマーカーを引いていました。
判断基準は、問題演習で出題されたことがあるかどうかです。
センター試験過去問で出題されればオレンジ、難関私大過去問で出題されれば緑といった感じです。
新詳日本史 /浜島書店 |
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これは教科書と単語集のお供として絶対に外せない資料集です。 図説付きで詳細な解説がされていますので重宝します。 難関私大の対策で重要なのは、欄外です。 *とか注とかで書かれている細かい知識が問われます。 大枠を理解したあとで大丈夫ですので、知識の積み上げをしていきましょう。 余談ですが、高校の修学旅行が奈良京都だったので、この資料集を持って寺社仏閣を巡りました。 実物と資料集を見ながら暗記をしたためか、効果抜群でした。 (以下で紹介する文化史編の問題がイージーに感じました。)
これはセンター試験以上の問題が掲載されています。 そして天下のZ会 現在問題集を1冊も持っていないという方は、これをベースに勉強を始めて見てはいかがでしょうか。 これを完璧に学習すれば、センター試験は余裕でクリアできると思います。
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攻略日本史近・現代史整理と入試実戦 /Z会ソリュ-ションズ/野澤保 |
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難関私大を受けるにはテーマ別問題集も欠かせません。
過去問を解いた方はお分かりかと思いますが、重箱の隅をつつくような難問を平気で出題してきます。
上智大学で、仏像の写真と製作された時代をマッチングしなさいという難問が出題されたことがあります。
仏像の写真だけでわかるわけないだろ!というコメントが聞こえてきそうですが、私は資料集持参で修学旅行に臨んだため、満点でした。笑
そして、学校のカリキュラム上、時間があまりとられていない近現代史は要注意です。
出題される可能性の高いボリュームのあるテーマなのですが、学校で教える時間が少ないため知識不足のままで受験すると無事死亡となります。
慶應義塾大学などでは近現代史しか出題しない学部もありますので、志望校の過去問をますはチェックしてみましょう。
独学に不安があるならZ会もあり
上記テキストを駆使して勉強を進めておりましたが、高校3年生の夏からは慶應義塾大学の対策のため、Z会の通信教育 でも勉強を開始しました。
問題演習や知識のインプットは一人で対応できましたが、慶應の入試には「記述式」があり、どうしても添削が必要だったからです。
Z会は難関大学合格者を多数排出しており実績は十分ですが、その分問題の質も高いので正直難しいです。
難しすぎて心が何度か折れかけました。笑
ただ、Z会で8割取れるようになれば、本試験でも問題なく合格ラインを超えてきます。他の受験生のレベルを体感することで、モチベーションの維持にもなりますので、独学の良い伴奏者となると思います。
教材見本などがもらえますので、気になった方はまずは資料請求 をしてみてください。